(資料写真)ごう音とともに上昇するH3ロケット5号機=南種子町の種子島宇宙センター
宇宙航空研究開発機構(JAXA)と三菱重工業は8日、H3ロケット8号機を12月7日に鹿児島県南種子町の種子島宇宙センターから打ち上げると発表した。カーナビや携帯電話の位置情報サービスに利用される内閣府の測位衛星「みちびき5号機」を搭載する。打ち上げ予定時間は午前11時半~午後0時半。
内閣府は現在、みちびきを5機体制で運用している。今回が6機目となり、本年度中に7機目の打ち上げを計画する。7機体制になると、他国の衛星に頼らず、みちびきのみで高精度な位置情報を提供できるようになる。
H3の8号機は、1~5号機と同様に本体のエンジン2基と補助ロケット2基を使って打ち上げる。予備期間は来年1月31日まで。本体のエンジン3基のみで初めて打ち上げる6号機は、7月の試験で不具合が見つかり、年度内の打ち上げが予定通りできるかめどが立っていない。