飲むと心が穏やかになる(らしい)…超ローカル限定販売「犬迫珈琲」(鹿児島市)、リピーターも出る人気ぶり

2025/10/10 11:12
町内限定販売で人気の「犬迫珈琲」=鹿児島市犬迫町
町内限定販売で人気の「犬迫珈琲」=鹿児島市犬迫町
 鹿児島市犬迫町内で限定販売する「犬迫珈琲」が静かな人気を呼んでいる。同町在住の会社員、宮下健さん(46)が厳選した豆を自家焙煎(ばいせん)した独自ブレンド。自然豊かな町の景色と相まって、穏やかな気持ちになると好評だ。

 宮下さんによると、豆を中いりしバランスのいい豊かな風味が特徴。年ごとの産地の出来を見て、10種類以上の豆をブレンドする。袋入りを販売する農産物直売所「泉石蔵」の今和泉きく子代表(74)は「初めは物珍しさで買い、リピーターになる人もいるようで、よく売れている」と話す。

 大学時代のアルバイトがきっかけで、喫茶店や焙煎所でコーヒーの奥深さを知った宮下さん。自ら焙煎機を購入し、香りと味わいを追求してきた。40代を前にして地域の役に立ちたいと考え、自家焙煎豆のブランド化を思い立った。

 徹底的に地元にこだわり、パッケージは昔懐かしい紙袋に小学校の校章に似せた「犬迫」のスタンプを押した。販売場所も泉石蔵以外は町内の飲食店2カ所に限定。100グラム入り750円、300グラム入り2160円で販売している。

 宮下さんは「今はそこにあるもので楽しむ時代。田舎も同じで、そこにいることで楽しめる。そんな犬迫に来て、コーヒーを味わってほしい」と穏やかにほほ笑む。

鹿児島のニュース(最新15件) >

日間ランキング >