記者会見に臨む森山裕県連会長=11日、鹿児島市真砂町の自民党県連
自民党鹿児島県連の森山裕会長(衆院鹿児島4区)は11日の記者会見で、党の新執行部発足に伴い退任した幹事長職について「一度やってみたいと高望みしていたが、貴重な経験だった」と振り返った。
昨年9月、県関係では故・二階堂進氏以来約40年ぶりに党ナンバー2に就任。衆院選、参院選と大型選挙が相次ぎ「厳しい選挙ばかりだった。その原因はどこにあったのか、よく考えておかないといけない」。
歴代最長の4年超務めた国対委員長をはじめ、2017年以降、党の要職に重用され続けた。「一番きつかった」のは岸田政権で務めた選対委員長。衆院小選挙区定数「10増10減」の調整を仕切った。23年の総務会長時代には派閥裏金事件が発覚。調査責任者を任され「甘かったとの批判もあるかもしれないが、一定の方向付けはできた」とした。
公明党の連立離脱前後、執行部から相談や調整を請われたことはないか問われ「ない。それはないのが当たり前だ」。後任の鈴木俊一幹事長について「非常に正直で公正な方で、適任だと思う」と期待を込めた。
もう少し続けたかったかとの質問には、表情を緩め「もういいですよ」と答えた。「ただ幹事長は、日中協議など対外的な課題も担う。米国との関係は難しい時期だった。トランプ政権は不透明で、慎重にしないといけない」