高山流鏑馬の練習後、水分補給をする中学生=12日、肝付町の四十九所神社
鹿児島県内は12日、高気圧の影響で季節外れの暑さになった。肝付町前田は最高気温が35度まで上がり、国内の観測史上最も遅い猛暑日になった。新潟県糸魚川市の記録(2013年10月9日)を更新した。
12日は県内33観測地点のうち27地点で30度を超える真夏日となり、8地点で10月の観測史上最高となった。鹿児島市34度、鹿屋市33.5度、指宿市33.3度、伊佐市32.6度など各地で最も暑い時期を上回った。
肝付町の四十九所神社前では、本番を1週間後に控えた高山流鏑馬(やぶさめ)の練習があった。日差しが照りつけセミの鳴き声が響く真夏のような暑さ。練習後にお茶を手渡され水分補給した射手の高山中2年近藤颯海真さんは「いつもより暑かったが、馬に乗ってからは流鏑馬に集中した」と笑顔を見せた。
鹿児島地方気象台によると、13日も県本土、種子・屋久地方は高気圧に覆われ晴れる見込み。予想最高気温は鹿児島市と鹿屋市で33度。気象台は適切な水分補給を行い、熱中症にならないよう注意を呼びかけている。