自作の料理を手に笑顔を見せる神村学園高等部の生徒=いちき串木野市の同学園
高校生が地元食材を使用したアイデアメニューで競う「ご当地!絶品うまいもん甲子園」の決勝大会(11月2日・東京)に、鹿児島県いちき串木野市の神村学園高等部調理科3人のチームが出場する。県産食材を詰め込んだピタパン「異次元ポケット酒の粕」を出品し、同校初の日本一を目指す。
2年の成相歩斗さん、小薗健生さん、鏡園怜央さんのチーム。64チームが参加した九州エリアで書類審査と8月の選抜大会を勝ち抜き、決勝に進出できる2枠に入った。決勝は全国から集まった10チームで競う。
3人は手軽に持ち運べるメニューを考案。パン生地には地元の酒造会社から提供を受けた酒かすを練り込んだ。中にはガネや黒豚の赤ワイン煮込みなど、県産食材を使った具材を入れ、酒かす入りのベシャメルソースでまろやかな味わいに仕上げた。具材の水分量を考慮してパン生地を作るなど、細部にもこだわる。
10月3日には大会の特別応援企画「キリンチャレンジキッチン」があった。ホテル日航福岡の宴会料理長が学園を訪れ、赤ワインの煮詰め具合などを助言した。神村勢は2年前に準優勝しており、3人は「さらにメニューを進化させ、先輩を超えて日本一を取りたい」と意気込んだ。