水陸両用車が大島海峡を航行 自衛隊統合演習に向け奄美大島瀬戸内町で訓練の準備 海上からの敵の侵入防ぐ作戦

2025/10/17 06:00
海上に入る陸上自衛隊の水陸両用車=16日、瀬戸内町古仁屋
海上に入る陸上自衛隊の水陸両用車=16日、瀬戸内町古仁屋
 20~31日に鹿児島など全国で行われる自衛隊統合演習に向けて、奄美大島の瀬戸内町古仁屋で訓練の準備が進んでいる。16日は水陸両用車が大島海峡を航行し、安全航行できるかどうかを確かめた。

 演習は過去最大規模で、弾薬輸送や物資投下訓練など実戦を意識した内容になっている。自衛隊基地に限らず民間空港や港湾といった生地(せいち)も使用する。

 瀬戸内町では海上から敵の侵入を防ぐ「対着上陸作戦」などを実施する。自衛隊のダイバーが海中を偵察した後、水陸両用車2台が下間原港を出港し、模擬の水際(すいさい)地雷を海域に設置するための経路を確認した。同様の訓練は大和村、宇検村の漁港でも行う。瀬戸内町阿木名では海岸に障害物も設置する。

 下間原港を訪れた近くの会社員、中谷遼次郎さん(22)は「奄美大島沖で中国の海洋調査船が確認されており、訓練は心強い。町にもにぎわいが生まれる」と歓迎した。

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