「歴代首相で最も希望持てる」「一刻も早い日朝首脳会談を」 高市新首相に北朝鮮拉致被害者の家族から期待の声

2025/10/22 11:00
市川健一さん
市川健一さん
 自民党の高市早苗総裁(64)が21日、第104代首相に選出された。憲政史上初となる女性首相。1978年に日置市の吹上浜で北朝鮮に拉致された市川修一さん=当時(23)=と増元るみ子さん=当時(24)=の家族からは、一刻も早い日朝首脳会談実現と被害者の帰国を望む声が上がった。

 修一さんの兄健一さん(80)=鹿屋市輝北=は「近く高市さんと家族会は面会することになると思う。あらゆる手だてを講じて日朝首脳会談を実現してほしい、と伝える」と話す。

 自民党と日本維新の会が20日に結んだ連立政権合意文書は、スパイ防止関連法制定を掲げた。市川さんは日本にスパイ防止法がないことが拉致問題を防げなかった一因だと考えている。「法律制定に反対する人もいるだろう。国民が納得するように国会で真剣に丁寧に議論を尽くしてほしい」

 るみ子さんの弟照明さん(70)=東京=は「保守層が待ち望んできた就任。拉致問題に関し、歴代で最も希望が持てる。まずは憲法改正に取り組み、拉致問題を全面解決してほしい。前へ前へと突き進む姿勢に期待している」と語った。

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