中国の海洋調査船について話す海上保安庁の瀬口良夫長官=22日、東京
海上保安庁の瀬口良夫長官は22日の記者会見で、中国の海洋調査船が9月末から10月にかけて、奄美大島・徳之島沖の排他的経済水域(EEZ)内で活動した件について、「無許可の行動は極めて遺憾」と述べた。外務省が、外交筋を通して中国政府に抗議したと明らかにした。
第10管区海上保安本部は、9月28日から10月13日までの間、中国の海洋調査船が奄美沖でワイヤやパイプのような物を海中に伸ばしている状況を7回にわたり確認した。10月14日には徳之島西方沖で、別の調査船を確認。いずれも「日本の同意がない調査は認められない」として巡視船から調査船に中止を要求した。
瀬口長官は「引き続き関係機関と連携しつつ、巡視船や航空機による監視や中止要求など状況に応じて適切に対応する」と述べた。