定例会見に臨む大達弘明本部長=23日、鹿児島市の第10管区海上保安本部
鹿児島県の奄美大島周辺の排他的経済水域(EEZ)内で中国の海洋調査船の活動が相次いで確認された事案を巡り、第10管区海上保安本部の大達弘明本部長は23日の定例会見で「短期間で複数回確認したのは特異。監視を続ける」と述べた。
10管によると、9月末から10月中旬にかけて7回確認した。同意のない海洋調査の疑いがあるとして、巡視船から無線で中止を求めていた。9月28日と10月13日の活動では調査船から応答があったが、10管は「海上保安庁の方針上、明らかにできない」としている。
10管によると、2020年以降、管内で中国の海洋調査船の活動が確認されたのは22年と23年で、それぞれ1回だった。
大達本部長は「10管はまさに現場を抱えている。法執行機関として予断を持つことなく、監視と警戒を続ける」と話した。