射点についたH3ロケット7号機=25日午後6時32分、南種子町の種子島宇宙センター
宇宙航空研究開発機構(JAXA)は26日午前9時0分15秒、新型無人補給機「HTV-X」1号機を鹿児島県南種子町の種子島宇宙センターから打ち上げる。同日の射場周辺はおおむね晴れの予報。ロケットはH3の7号機で、25日夕方、組み立て棟から射点に移動した。
HTV-Xは国際宇宙ステーション(ISS)に食料や実験装置を運ぶ。2009~20年に9回の輸送に成功した「こうのとり」の後継機。運べる荷物は1.5倍の約6トンに増えた。
打ち上げから約14分後に高度約290キロの軌道で分離され、30日未明にISSに到達する予定。離脱後は宇宙空間を飛行し、超小型衛星を放出した後、軽量の通信アンテナを展開するなど新技術を試験する。
重い荷物を運ぶため、H3の7号機は固体ロケットブースター4基を使う新形態となった。当初21日に打ち上げる予定だったが、天候の影響で延期された。予備期間は11月30日まで。
打ち上げ当日は午前8時ごろから鹿児島県庁18階でパブリックビューイングがある。無料。