信号機やガードレールが崩落した網掛橋付近=8月8日午前8時50分、姶良市加治木町本町
8月の記録的大雨から通行止めが続く姶良市加治木の国道10号網掛橋が、9日午前10時に通行を再開することが分かった。応急復旧工事のめどが立った。通行止めが解除されるのは3カ月ぶり。代替路の東九州自動車道隼人東インターチェンジ(IC)-加治木ICの無料措置は終了する。
国土交通省鹿児島国道事務所によると、増水で川底が削られ、橋脚と橋台を支える川底のくいがそれぞれ最大3メートル露出した。この2カ所を鉄の板で囲い、セメント系の充てん材で補強した。コンクリートで防護し、えぐられた橋台の裏に土を埋める作業を進める。
網掛橋は長さ60メートル、幅18メートルの片側1車線。1日当たり約2万5000台が通行していた。潮の干満による川の濁りから、川底の堆積物の調査や撤去が難航。橋の下は作業空間が限られ、工事に時間を要していた。