「核の脅威終わらせる時」 被団協田中さんが米紙寄稿

2025/08/07 08:47
 被団協の田中熙巳代表委員
 被団協の田中熙巳代表委員
 【ニューヨーク共同】米紙ニューヨーク・タイムズ電子版は6日、日本原水爆被害者団体協議会(被団協)の田中熙巳代表委員(93)の寄稿を掲載した。田中さんは、核保有国や日本を含めたその同盟国が「核抑止への依存を深めている」と現状に懸念を表明。被爆者らの体験から核兵器が安全を保障する考えは「現実的ではない」と批判し「核の脅威を終わらせる時だ」と呼びかけた。

 田中さんは「爆発の光景は、生き残った人々の記憶に焼き付いている」として、13歳の時に長崎の自宅で被爆した体験を説明。2021年に被爆者らの後押しを受けて発効し、核兵器を史上初めて違法だと断じた核兵器禁止条約は、核の脅威への「解決策だ」と語り、日本や核保有国に参加するよう求めた。

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