収穫の最盛期を迎えた高知県室戸市の伝統野菜「ぼたなす」=2日
高知県室戸市で生産されている伝統野菜「ぼたなす」の収穫が最盛期を迎えている。一般的なナスの5倍ほどの大きさで、焼きたては栗や芋のような甘い香りも。とろっとした味わいが評価されている。
収穫作業は、25センチほどまで丸々と成長したことを一つ一つ確認して丁寧に行う。生産者の一人、谷口精作さん(75)は「とろっとした舌触りで、見た目は大きいけど大味ではない。絶品です」と太鼓判を押す。
地元集落活動センターによると、ぼたなすは全国でも室戸市の約20農家のみが栽培している希少品種。流通量は3万本に満たず、県外では東京や大阪の一部飲食店にしか卸していない。