大雨で冠水した鹿児島県霧島市内=8日午前(霧島ジオパーク推進連絡協議会提供)
8日大雨に見舞われた鹿児島県では家屋倒壊で搬送者が出たほか、道路冠水で車が漬かったり川沿いの道路が崩壊したりする被害も出た。
同県姶良市では8日午前、住宅1棟が倒壊し、住人の女性2人が病院に搬送された。4人が暮らしており、うち別の女性1人と連絡が取れていない。取り残された人がいないか消防隊員らが捜索している。
姶良市に隣接し、大雨特別警報が発令された霧島市では、道路冠水で車が立ち往生しているとの通報が消防に相次いで寄せられているという。
姶良市内の網掛川沿いの道路では一部が崩壊し、ガードレールごと川に流れ込んだのが確認された。現場を目撃した姶良市の建設業岩下裕一さん(41)は「ここまでの災害は経験したことがない。道路巡回の業務も請け負っており、土砂災害に遭わないだろうか」と不安げに話した。
霧島、姶良両市では大雨の影響で道路に土砂が流入する現場もあり、一部は通行止めとなった。
九州電力によると、県内で一時、約850戸が停電した。