建設石綿訴訟、12社と和解成立 大阪2、3陣原告に計約12億円

2025/08/08 12:22
 建設アスベスト訴訟の控訴審で大阪高裁に向かう原告ら=8日午前
 建設アスベスト訴訟の控訴審で大阪高裁に向かう原告ら=8日午前
 建設現場でアスベスト(石綿)を吸い込み肺がんや中皮腫などを患ったとして、元労働者と遺族ら計約130人が建材メーカー21社に損害賠償を求めた訴訟の控訴審は8日、大阪高裁で和解が成立した。弁護団によると、一審大阪地裁が賠償責任を認定した12社が、原告67人に計約12億5千万円の解決金を支払う。

 2016~21年に建設石綿大阪訴訟の第2、3陣として提訴した。23年6月の地裁判決は、メーカー側は石綿の危険性を具体的に予見でき、警告する義務があったと判断。パナソニックホールディングス(大阪府門真市)や日本インシュレーション(大阪市)など12社の賠償責任を認めた。

「主要」ニュース(最新15件) >

日間ランキング >