健康課題で立候補断念43% 政治参画、女性と男性の差大きく

2025/08/08 17:03
 立候補を検討して断念した理由のうち、男女で回答割合の差が大きかったもの
 立候補を検討して断念した理由のうち、男女で回答割合の差が大きかったもの
 内閣府が実施した政治参画の障壁を巡る調査で、国政や地方議会、首長の各選挙への立候補を検討して断念した人に理由を尋ねると、女性は「性別特有の健康課題」が43・2%だったことが8日分かった。男性は28・2%で回答割合の差が15・0ポイントと最も大きかった。生理痛や妊娠、更年期障害などが女性の政治参画への支障となっている実態が浮かんだ。

 日本は諸外国に比べて女性の政治分野への進出が遅れており、内閣府は「政治活動や議員活動でオンライン技術の活用を進めるなど、環境整備や支援策を検討する必要がある」としている。

 他に、女性と男性で回答割合の差が大きかったのは「政治は男性が行うものだという周囲の思い込みやそれによる慣習・環境」が14・8ポイント、「周りに同性の候補者が少なく(おらず)、気軽に相談する相手がいない」が14・0ポイントなど。

 男女ともに立候補断念の理由のトップは「資金の不足」(男性67・2%、女性61・6%)。「知名度の不足」(男性60・6%、女性60・2%)が続いた。

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