定員割れした四年制私立大の割合の推移
今春の入学者が定員割れした四年制の私立大は53・2%に当たる316校で、前年度より6・0ポイント(38校)減ったことが8日、日本私立学校振興・共済事業団の2025年度調査で分かった。事業団によると、18歳人口の一時的増加が主な要因とみられ、定員全体に占める入学者の割合を示す定員充足率は全ての地域で上昇した。
調査は募集停止中などを除く四年制私立大594校の5月1日時点のデータを集計。25年度の18歳人口は約109万人と前年度より約2万7千人増え、全体の定員充足率は3・42ポイント増の101・61%と3年ぶりに100%を上回った。
規模別の充足率は、入学定員3千人以上が105・85%(2・14ポイント増)、1500人以上3千人未満が106・24%(3・40ポイント増)などで、千人以上の区分で100%を超えた。一方、千人未満の区分では70~90%台にとどまり、小規模になるほど充足率が下がる傾向がみられた。
私立短大では、定員割れは88・4%に当たる220校。全体の定員充足率は73・78%だった。