比残留2世、早期救済を訴え 「諦めずに待つ人いる」

2025/08/08 18:21
 記者会見する竹井ホセさん(手前)=8日午後、外務省
 記者会見する竹井ホセさん(手前)=8日午後、外務省
 太平洋戦争後にフィリピンに残され無国籍状態となっている日系2世で、国籍回復に向けて来日中の竹井ホセさん(82)が8日、自身と同じ境遇の残留2世を念頭に「諦めずに待ち続けている人たちの願いをかなえて」と早期救済を訴えた。外務省で記者会見した。

 竹井さんは東京家裁に就籍許可を申し立て、国費で来日。「年齢的に自由に動けることが少なくなった。まだ元気でいるうちに国籍取得がかなうことを願う」と話した。

 支援団体の調査では、同様に国籍回復を求めるフィリピン残留日系人が約50人いるという。竹井さんは、自身を含めた残留日系人が「(回復の)希望がないとか、無理だとか言われてきた」と説明した。(共同)

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