インド、米製武器の調達を中断か 関税措置で防衛協力後退

2025/08/08 22:26
 【コルカタ共同】ロイター通信は8日、インド政府が米国製の武器や航空機を調達する計画を一時中断したと報じた。シン国防相の渡米も中止した。複数の政府筋の話としている。インドに計50%の関税を課すトランプ米政権の方針に反発したとみられ、事実なら防衛協力が後退する可能性がある。

 インド政府は調達計画を中断したとの報道を否定した。

 ロイターによると、購入に向けた協議が進んでいたのは米国製の装甲車ストライカーや対戦車ミサイルのジャベリン。2月にモディ首相が訪米し、トランプ大統領と会談した際に新規調達と共同生産で合意していた。

 シン氏は近く訪米し、海軍用偵察機6機と支援システムの購入を発表する予定だった。36億ドル(約5300億円)で購入する方向で交渉が最終段階に入っていたという。

 トランプ氏は6日、インドからの輸入品に25%の追加関税を課す大統領令に署名した。21日後に発動する。7日適用の25%の「相互関税」に上乗せして計50%となり、米国の貿易相手に対する最高水準の税率になった。

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