九州北部に線状降水帯の恐れ 前線影響、大気不安定

2025/08/10 07:15
 気象庁=東京・虎ノ門
 気象庁=東京・虎ノ門
 前線の影響で大気の状態が不安定となり大雨の恐れがあるとして、気象庁は10日、西日本から北日本の広範囲で土砂災害や低い土地の浸水、河川の増水や氾濫に警戒を呼びかけた。福岡県では9日深夜から10日午後にかけて、相次いで線状降水帯が発生した。さらに11日朝にかけて山口、福岡、佐賀、長崎、熊本、大分の各県で発生して災害の危険度が急激に高まる可能性があるとしている。

 気象庁によると、黄海から日本の東へ延びる前線に向かって暖かく湿った空気が流れ込み、大気の状態が非常に不安定となっている。前線は次第に北上。10日は西日本から東北へ延びて、12日にかけ停滞する見込みだ。

 11日正午までの24時間予想雨量は東北100ミリ、関東甲信200ミリ、北陸100ミリ、東海200ミリ、近畿180ミリ、中国120ミリ、四国300ミリ、九州北部250ミリ、九州南部200ミリ。

 落雷や竜巻などの激しい突風にも注意が必要。西日本と北日本では、これまでの大雨で地盤が緩んでいる所があり、少ない雨量でも土砂災害の恐れがある。

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