新幹線の床下発煙「まれな事象」 JR東海、浜松に回送し調査へ

2025/08/17 18:16
 岐阜羽島駅に停車するこだま764号=17日深夜
 岐阜羽島駅に停車するこだま764号=17日深夜
 東海道新幹線の米原(滋賀県)―岐阜羽島(岐阜県)間を走行中の上りこだま764号の床下装置から発煙したトラブルで、JR東海は17日、原因は調査中とした上で「不具合が重なった極めてまれな事象」との見解を明らかにした。今後、停車させている岐阜羽島駅から列車を同社浜松工場(浜松市)に回送し、詳しく調べる。

 同社は、17日の終電後に回送する予定だったが取りやめた。運転準備の最終確認の段階で、編成全体を走行させるための電気回路が正常に動作しない可能性があることが判明。「途中で停車する恐れがあり、翌日の輸送に影響が出る可能性も考慮した」と理由を説明している。18日以降の予定は決まっていない。

 岐阜県羽島市消防本部は、浜松工場への回送後に実況見分する予定。

 同社によると、9号車にあるモーターの出力を制御する「主変換装置」が故障し、この装置の異常を検知した時に保護動作をさせる関連機器にも不具合が発生したという。煙が出たのは主変換装置だった。

 764号は最新型「N700S」で、6月に投入したばかりの車両だった。

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