日産、横浜マリノス株の売却検討 経営不振で、J1名門クラブ

2025/09/29 16:20
 横浜市の日産スタジアム=20日
 横浜市の日産スタジアム=20日
 経営不振に陥っている日産自動車が、サッカーJ1の名門クラブ横浜F・マリノスを運営する横浜マリノス(横浜市)の株式売却を検討していることが29日、分かった。日産はマリノス株を約75%保有し、親会社になっている。関係者によると、複数の企業に売却を打診しているという。

 横浜F・マリノスは、1972年に創部した日産自動車サッカー部を源流としている。リーグ優勝は5回あり、さまざまなスター選手を輩出した。株を全て売却して運営撤退となれば、日産のスポーツ関連事業の縮小を象徴する出来事になりそうだ。

 日産の広報担当者は29日、共同通信の取材に「推測についてはコメントしない」と話した。

 日産はスポーツ事業に関し、サッカーのイングランド・プレミアリーグの強豪マンチェスター・シティーなどを擁する英シティー・フットボール・グループとのグローバル・パートナーシップ契約を6月に打ち切った。

 来年2月に更新を迎える横浜市の「日産スタジアム」の命名権については、横浜市に現状の半額以下となる年5千万円での再契約を申し入れている。

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