気象庁=東京都港区
上空の寒気などの影響で、1日は北海道で局地的に大雨になった。白老町の森野では、早朝に1時間で123・5ミリの猛烈な雨が降り、同地点の観測史上最大に。大気が非常に不安定な状態が続く見通しで、気象庁は北海道では土砂災害や低い土地の浸水、河川の増水や氾濫に厳重に警戒するよう求めた。東北と東日本でも警戒するよう呼びかけている。
気象庁によると、高気圧の縁を回る湿った空気が白老町周辺に流れ込んだことも、大雨の一因になった。森野では午前7時50分までの3時間降水量が274・0ミリに達し、平年10月の1カ月分を超えた。登別市のカルルスでも、1時間に80ミリを超える雨を観測した。
北―東日本の上空に、この時期としては強い寒気が流入。また東シナ海から南西諸島付近に延びる前線上の低気圧が東へ進んでいる。西日本では1日に、北日本と東日本、南西諸島は2日にかけて落雷や竜巻などの激しい突風、ひょうに注意が必要だ。
2日正午までに予想される24時間降水量は多い所で、北海道180ミリ、東北100ミリ、関東甲信80ミリ。