人質の解放に向けてイスラエルにガザへの爆撃を即時停止するようSNSで求めたトランプ米大統領の投稿(SNSトゥルース・ソーシャルから)
【ワシントン、エルサレム共同】イスラム組織ハマスは3日、声明を出し、トランプ米政権によるパレスチナ自治区ガザの和平計画に回答した。拘束する全ての人質解放に同意し、条件としてイスラエル軍の攻撃停止やガザ完全撤収を要求する姿勢を示した。詳細は仲介国を通じて交渉を開始する用意があると訴えた。トランプ大統領は回答を評価し、イスラエルにガザ爆撃の即時停止を求めた。イスラエルメディアによると同国指導部は軍に対し、最大都市ガザ市の制圧作戦を停止し、ガザでの作戦を「最小限」に縮小するように命じた。
イスラエル首相府は4日、トランプ氏と引き続き協力するとの声明を発表した。約2年続くガザの戦闘終結に向け、各国は相次いで期待を表明。実際に米国やイスラエルとハマスの交渉が始まるかどうかが焦点となる。
トランプ氏はハマスの回答を受け、交流サイト(SNS)に動画声明を投稿。ガザの和平に関して「最終的な合意を確実に固める必要がある」とした上で「達成寸前だ」と強調した。「ハマスには恒久的な平和に向けた用意があると信じる」とも投稿した。