自民党総裁選後に開かれた両院議員総会に出席した石破首相。右はあいさつする高市早苗新総裁=4日午後3時2分、東京・永田町の党本部
自民党新総裁に就いた高市早苗前経済安全保障担当相は4日、選出後の所属議員向けのあいさつで「全員に馬車馬のように働いてもらう。私自身もワークライフバランスという言葉を捨てます」と宣言した。政府は長時間労働是正や柔軟な働き方の推進を掲げている。
高市氏は、党再生に向けて「全世代総力結集で頑張らないと立て直せない」とも強調。「働いて、働いて、働いて、働いて、働いてまいります」と訴えた。
高市氏に続いて発言した石破茂首相は「あそこまで『ワークライフバランスをやめた』と言われると大丈夫か、という気がしないではない」とたしなめつつ「全身全霊、国家国民のために、という決意の表れだと思う」とフォローした。
政府は2007年12月に「仕事と生活の調和(ワークライフバランス)憲章」を策定。過労死防止のため、長時間労働の削減や働き方の見直しも提唱している。