静岡県伊東市の田久保真紀市長
自身の学歴を巡る問題で静岡県伊東市の田久保真紀市長が議会を解散したことに伴う市議選(定数20)が19日、投開票された。田久保氏に対する再度の不信任決議案に賛成する意向を示す前職18人、新人1人の計19人が当選。31日招集の臨時議会で決議案が再可決される見通しで、田久保氏の失職は避けられない情勢となった。その場合、12月中旬までに市長選が行われる見込みで田久保氏は出馬を示唆している。
当選者は、出馬した前職18人全員と新人2人の計20人。このうち19人は、報道機関が合同で実施した事前のアンケートに不信任決議案に賛成する考えを示していた。新人の1人は反対と回答していた。
失職回避には採決に必要な「3分の2以上の出席」を阻む7人以上の欠席か、採決に14人以上が出席し過半数の反対で否決することが不可欠だが、市議選の結果、困難となった。決議案が再可決された場合、田久保氏は自動失職し、50日以内に市長選が実施される。
田久保氏は20日、登庁時の取材に「もう少し政策論争ができれば良かった」と語った。