9月、脱線し大破したケーブルカーの車体(奥)=ポルトガル・リスボン(共同)
【ロンドン共同】ポルトガルの首都リスボンで9月にケーブルカーが脱線し観光客ら16人が死亡した事故で、事故調査委員会は、ケーブルが推奨された基準を満たさず、人の輸送を目的とする使用が認められていなかったとする暫定報告書をまとめた。地元テレビなどが20日報じた。
報告書によると、ケーブルカーが発車してわずか3秒後にケーブルが破断し、車両が制御できなくなった。ただ、同種のケーブルが過去には600日間以上問題なく使用されていたとして「ケーブルの不適合が事故に関連しているかどうかを現時点で判断することは不可能」だと指摘した。最終報告書が完成するまで約1年かかる見通し。