大統領専用機内で記者団の取材に応えるトランプ大統領=25日(AP=共同)
【ワシントン、キーウ共同】トランプ米大統領は25日、ウクライナに侵攻を続けるロシアのプーチン大統領との再会談について「合意できる見通しがなければならない」と述べ、和平合意のめどが立つまでは会わないとの考えを示した。「時間を無駄にはしない」と述べ、即時停戦に後ろ向きなプーチン氏と会うことに否定的な考えを示した。大統領専用機内で記者団に語った。
トランプ氏は「プーチン氏とは良い関係を築いてきたが、とても失望している」と述べ、停滞する停戦交渉に不満を示した。トランプ氏は現在の前線での停戦に応じるよう求めているが、ロシア側は拒否している。
ロシア軍は24日夜から25日朝にかけて、ウクライナ各地をミサイルと無人機で攻撃した。キーウでは2人が死亡、10人以上が負傷した。
ウクライナのシビハ外相は、キーウのほか、東部ハルキウ州や北東部スムイ州のエネルギー施設や鉄道など重要インフラが狙われたと指摘。ウクライナに長射程兵器が十分にあれば、ロシアの軍事拠点に打撃を与えることができるとした。米国の巡航ミサイル「トマホーク」の供与が念頭にあるとみられる。