KREVA、“クレバの日”ライブで怒涛の26曲披露 photo by 岸田哲平/小山美里
ラッパーのKREVAが、自身の記念日である9月8日“クレバの日”に合わせて東京・東京ガーデンシアターでライブイベント『908 ON THE DAY 2025』を開催した。日本記念日協会に正式認定された“クレバの日”に合わせた有観客公演は久しぶりとなり、メジャーデビュー21周年を迎えた節目のタイミングでの開催に会場は満員となった。
【ライブ写真多数】熱量が伝わる…!KREAVA『908 ON THE DAY 2025』の模様
午後7時を過ぎ、オープニングSE『908 ON THE DAY THEME』が流れるとKREBandのメンバーが登場。白根佳尚(ドラム)、大神田智彦(ベース)、熊井吾郎(MPC+DJ)、田中義人(ギター)、柿崎洋一郎(キーボード)、SONOMI(コーラス+キーボード)による演奏で「I Wanna Know You」がスタートし、観客は総立ちに。シックなセットアップ姿でKREVAが現れ、続く「トランキライザー」で序盤から観客との距離を縮めていった。ステージを彩る青と赤のガーランドはアルバム『心臓』を想起させるものだった。
開演時間が押したことを「19時08分、一番KREVAです」と謝罪したKREVAは、「アンコールなしで駆け抜ける」と宣言。その言葉どおり、攻撃的な「No Limit」「ストロングスタイル」「基準」で激しいレーザーと共に畳み掛けるラップを披露し、会場を熱気で包み込んだ。観客とのコール&レスポンスを交えながら進むのもKREVAのライブの特徴で、インタラクティブな熱狂が育まれていった。
この日のゲストはOZROSAURUSのMACCHO。KREVAからのリクエストで「VILI VILI」を披露し、続けて「Players' Player feat. KREVA」を共演した。過去にはすれ違いもあった2人だが、最後には笑顔で握手を交わし、観客から大きな拍手が送られた。KREVAは「まさかクレバの日にあいつを紹介するなんてな」と喜びを語った。
ライブ中盤では「居場所」「音色」「アグレッシ部」といったメロディアスな楽曲を届けたほか、この日誕生日を迎えたSONOMIに花を持たせ「ひとりじゃないのよ feat. SONOMI」を披露。場内の笑顔をキャンドルに見立て、火を吹き消す演出で暗転するなど遊び心ある演出も印象的だった。
さらに、KREVAの母が入院していた病院が近くにあったことを振り返り、「俺がヒイヒイ言いながら曲を作っていても、みんなが喜んでくれるんだったら、それだけでやっていけます」と語り、「次会う時」「Link」を披露した。
終盤は「敵がいない国」「TradeMark」「ラッセーラ」「パーティはIZUKO?」「C'mon, Let's go」と畳み掛け、テープの舞う中で「Na Na Na」の大合唱が広がった。ラストは「イッサイガッサイ」「Expert」で締め括り、この場に限り撮影・録画が許可されるサプライズも。会場には紙吹雪が舞い、仲間や観客とともに歩んでいく約束のような光景で幕を下ろした。
KREVAはソロ20周年を経て独立後初の大型ソロ公演を成功させ、新たなステージに踏み出した。ライブを通して届けられた濃密な対話と祝祭感は、今後の活動に向けた力強い出発点となった。
同ライブの模様は、PIA LIVE STREAMにて11日午後9時08分から15日までアーカイブ配信も予定されている。
■セットリスト
M01. I Wanna Know You
M02. トランキライザー
M03. IWAOU
M04. No Limit
M05. ストロングスタイル
M06. 基準
M07. Under The Moon
M08. Forever Student
M09. 人生
M10. VILI VILI feat. KREVA
M11. Players' Player feat. KREVA
M12. 居場所
M13. 音色
M14. アグレッシ部
M15. ひとりじゃないのよ feat. SONOMI
M16. Tonight
M17. 次会う時
M18. Link
M19. 敵がいない国
M20. TradeMark
M21. ラッセーラ
M22. パーティはIZUKO?
M23. C'mon, Let's go
M24. Na Na Na
M25. イッサイガッサイ
M26. Expert