『アニメが地球を喰っている』でMCを務める中島健人(C)テレビ東京
歌手で俳優の中島健人が、29日午後11時6分から放送されるテレ東の特別番組『アニメが地球を喰っている』でMCを務める。
【写真】キラキラ笑顔で収録に臨んだ中島健人
これまで世界中で愛されるアニメコンテンツを数多く放送してきたテレ東の「アニメWEEK」の皮切りとして放送される同番組は、中島が、梶裕貴、岡本信彦、宮下兼史鷹(宮下草薙)と共に世界のアニメ好きを深掘りしていく、アニメ特化のドキュメントバラエティー。世界中のアニメに“喰われた”(夢中になった)人たち、名付けて「アニ喰わ」さん達に大量インタビュー。
自分が“喰われた”アニメについて語ってもらい、世界の「アニ喰わ」さん達を深掘りする。さらに、スタジオを彩る出演者ならではの濃厚なマニアックトークも魅力。アイドル×声優によるアニメトークに注目だ。収録を終えた中島に、番組の見どころや“推し”アニメなどを聞いた。
――収録を終えた感想は?
自分のただ「好き」が詰まった番組で、リラックスできました。こんなにも肩の力を抜きながら楽しめる番組はなかなかないと思います。僕は幼少期の頃からテレ東さんにお世話になっていたので、アニメ好きはテレ東を見るカルチャーがあると思うし、海外にもすごい勢いでアニメの文化が広がっていて、「日本語を覚える」というところまで達している。アニメがあることによって、言語の国境を超えられている、教育にまで発展している、というところがこの番組を通じて感じたことですね。
――番組の見どころを教えてください。
アニメというコンテンツ、日本のIPを通して、どれだけ文化や人々の生活が変わっていったのかを強く感じることができる番組ですね。それを“喰われている”というね(笑)。
――今回の収録でよりアニメ愛は強まりましたか?
そうですね。僕がまだ知らないアニメもたくさんあって、見てみたいアニメも増えました。
――中島さんといえば『遊戯王』の人気キャラクター・海馬瀬人がお好きとのことですがどんなところに惹(ひ)かれていったのでしょうか?
エゴを超越した夢を作った人間だからかもしれないです。自分の主張や考えていることは、主張せずに終わると消えてなくなっちゃう気がするんですけど、海馬っていうキャラクターは、しっかり自分の「好き」を貫いて、やりたいことをちゃんと広げていって市民権を得るっていう。自分にとってはアイドルをやっている上で通ずる部分があるというか…。自分もSexy Zoneにいたときに「セクシーサンキュー」っていう言葉をずっと使い続けていて、最初は「何?」と言われていたけど、やがて誰かから振られるようになって。黒柳徹子さんから言われるようになったり、東山(紀之)さんから言われるようになったり。いろいろな方から市民権を得られるっていうのを肌で感じました。海馬が作った『デュエルディスク』っていうシステムを、全員に使ってもらう、みたいな。
というのも、自分がペンライトとかを制作するときに非常に意識していることで。「多くの方に手にとってもらいたい」という目的意識だけではなくて、結局そこには「これって自分が使ってて楽しいな」という意識が付随していないと、広がったときの説得力がないと思うんですよね。海馬は説得力があるので、作者の高橋和希さんは人間として素晴らしい人物を描かれたなと思っています。
――中島さんが作成されたペンライトはかなり話題になり、中島さんのファン以外の方も購入されていました。
韓国のファンミとかで使われているのを見て「え!?俺以外のカードが入ってるじゃん!」みたいな(笑)。うれしかったですね。アニメのフェスや応援にも自分の作ったペンライトを使っていただいて。あとフェスに出演したとき、ペンライトで自分のファンがわかるのですが、手を振ったらファンじゃなかったことも(笑)。自分の「好き」が自分の領域ではないところに届いているっていうのもうれしかったですね。ペンライト作りは中島健人としては初めてやりましたが、設計図からやってよかったと思います。
――梶裕貴さん、岡本信彦さんとお話されてためになったことはありますか?
お芝居する上で、最初からフルスロットルでいって、共演者の方たちとチューニングしていくと聞きました。俳優をやっていて相手との調和の大切さを知ったので、声優の業界でも当たり前に常識としてあるということが聞けてすごいうれしかったですね。声優は個人プレーだと思っていたので。そうじゃなかったんですよね。
――宮下草薙の宮下兼史鷹さんとはプライベートでも“遊戯王仲間”として交流があると思うのですが、今回特番で共演していかがでしたか?
友達いるな~っていう(笑)。映画番組とかでも隣にいたり、僕のライブツアーでもステージに飛び入り参加したり。“日常”って感じでした(笑)。最近は一切プライベートの時間がないので会えてないんですけど、予定だけは立てていますね。
――今まで何度か声優を務められていますが、今後また挑戦したい気持ちはありますか?
映画やスペシャルで!連続でやってしまうと、多分声が枯れているシーズンがあるので(笑)。ちょっと心配ですね(笑)。
――どういった役をやりたいですか?
イケメンな役なら任せてください!マジで得意です、多分(笑)。甘い言葉は“億戦錬磨”なので(笑)。
――これから実写化されるとしたら演じてみたいキャラはいますか?
『幽遊白書』の刃霧要。おはじきみたいなのを飛ばすキャラなんですけど、「スナイパー」っていう異能力を持っている人間で、髪型がちょっと似てるんですよ(笑)。
――『遊戯王』以外でドハマリしたアニメはありますか?
『ハイキュー!!』は見ていましたし、『呪術廻戦』とかもすごく好きかな。あと『鬼滅の刃』に関しては映画も見に行っています。
――中島さんが最近“推し”ているものはありますか?
キングコングの西野(亮廣)さん。芸人さんという枠からはみ出て、ご自身の思慮深きところをエンターテイメント化して、突き詰めて。すごいなって思いますね。
――中島さんにとってアニメを見る時間はどういった時間ですか?
アイデアを入れる時間。最近、制作の作業でアウトプットが多くて、出ていってしまうんですよね。吸収してアイデアを豊かにする時間なのかな。
――視聴者に向けてメッセージをお願いします。
外国の社会の中では、リモート中に背景をぼかして自分の趣味を開示していないっていうのが衝撃だったんですよね。日本では推し活というものが徐々にスタンダードになっているけど、海外でも「アニメ」というものがサブカルチャーからメインカルチャーになってほしいなっていうのを強く感じる番組でした。「日本のアニメが世界を変える」というのをこの番組で視聴者のみなさんに感じていただきたいので、僕もお力添えできたらなと思っています。