MICIN(マイシン)少額短期保険が開催したトークイベント「アンナ流 がん治療とライフスタイルUP術」に登壇した梅宮アンナ。
先ごろ、乳がんステージ3Aと診断され、闘病中のタレント・梅宮アンナが、東京都内でトークイベント「アンナ流 がん治療とライフスタイルUP術」に出席。昨年8月に乳がんを公表し、同年11月に右胸全摘出手術を受けた梅宮は、抗がん剤治療や手術前後の自身の状況について赤裸々に語った。
【写真】ほっぺたくっつけてラブラブな梅宮アンナ&世継恭規
今月から実施される「ピンクリボン月間」(乳がんの早期発見・早期治療の大切さを伝えるための世界規模の啓発キャンペーン)に先立ち、MICIN(マイシン)少額短期保険が開催した本イベントでは、がんの治療による外見変化の苦痛を和らげるケア「アピアランスケア」についても話題が及んだ。
モデルとして髪型や髪色にこだわってきた梅宮にとって、抗がん剤による全身の毛の脱毛は大きな衝撃だったという。「10日間、毎日泣いていました。正直、がんによる命の危険よりも、髪がなくなることの方が怖く感じたほど」と当時の心境を明かした。
髪が抜ける自分の姿をSNSに公開しないことを決めた理由についても、「SNSで他の患者さんの脱毛後の写真を見て、抗がん剤や治療に後ろ向きな自分がいました。だったら私は、素敵なウィッグをつけ、お化粧や洋服も整えよう、と。これから治療する人や治療している人に勇気を与える発信は何なのかなっていうことを考えた時、脱毛後の姿を公開しないことを決めました」と語った。
梅宮は、高額な人毛ウィッグが多い中で、8万円程度のリーズナブルでトレンドに合ったウィッグを見つけ、色やスタイルにこだわって使用しているという。髪の伸び方やお手入れについても触れ、「最初に生えてくる髪は抗がん剤で傷んでいるのでガタガタで、くりくりの状態になります。今は少しの長さになるまで整えず、そのまま自然に伸ばしています」と具体的に説明。治療後の髪の変化にも柔軟に向き合っていることがうかがえた。
さらに乳房再建についても率直に語った。右胸の全摘手術を受けた梅宮は「再建は今のところ考えていません」と明かす。「脇から23cmの傷もあり、そこにもう一度胸を作ろうという気持ちは正直ないんです。それよりも、今の状態で堂々と生活することの方が大事だと思っています」と話した。洋服の着こなしについても「胸がなくても必ずしも問題はない」と前向きに捉えており、自身の経験を通して「胸がなくても堂々と生きられる」と他の患者への勇気を届けたいと語った。
梅宮はイベントを通して、抗がん剤による外見の変化や手術後の生活を赤裸々に語りながらも、自分らしさを保ち、前向きに生きる姿勢を示した。
会場には、がんを経験した人とその家族が50人以上集まり、オンラインは200名以上がリアルタイムで参加。参加者からは「すごく共感ができ感銘を受けたトークショーでした」「アンナさんと直接お話をすることができ、感謝を伝えられてとても幸せな時間でした」「あっという間の1時間半でした」などの声が寄せられた。
主催したMICIN少額短期保険の担当者は、「少しでもがんを経験された方のお役になる情報や前向きに生きられるお手伝いを今後も提供出来たらと考えております」と話した。