2季連続58度目の九州地区高校野球に出場する鹿児島実
2季連続58度目の出場となる鹿児島実は、少ない好機をものにし守り勝ってきた。三振数が5試合で11と少なく、チーム全員が粘り強い打撃で簡単に倒れない。
1番室屋は勝負強く県予選3試合でタイムリーを記録。不動の4番前田大は打率4割超で決勝でも適時打を放った。垣尾はしぶとい打撃でつなぐ。代打の切り札中村龍は決勝でヒットを打ち、ここ一番での活躍が期待される。
エースの大野は県大会をほぼ一人で投げ抜いた。135キロの直球と球速差が30キロあるカーブが武器だ。36回2/3を5失点。打たせて取る投球を、堅い守備陣が支える。宮下主将は「勝利への気持ちはどこよりも強い。個人がやるべきことをやり勝ち上がりたい」と力を込めた。