5回に2点目を入れ、沸き立つれいめい高校のスタンド=26日、鹿児島市の平和リース球場
第107回全国高校野球選手権鹿児島大会最終日は26日、鹿児島市の平和リース球場で決勝があった。神村学園がれいめいを15-6で破り、3年連続8度目の甲子園出場を決めた。
2回、連続四球で出塁して好機をつくり、8番早瀬の2点適時打で先制。7回は、満塁の走者を一掃する千原の二塁打、今岡の2点適時二塁打など打者一巡の猛攻で一挙9点を奪った。投げては先発の早瀬と2番手千原が要所を抑えた。
全国高校野球選手権大会の抽選会は8月3日にあり、兵庫県西宮市の甲子園球場で5日開幕する。
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45年ぶりの夏の甲子園まであと1勝だった。26日、鹿児島市の平和リース球場であった全国高校野球選手権県大会。川内実業時代の1980年以来の決勝に臨んだれいめいは、神村学園に6-15で敗れた。保護者ら500人以上が見守るスタンドからは「粘りをみせた」と拍手がやまなかった。
中盤まで押されたが、0-4で迎えた5回無死満塁から、内野ゴロとスクイズで2点を返した。宮下航樹主将の父・博樹さん(46)は「持ち味のつなぐ打線が出た」と力強く語った。
6回、神村学園の攻撃では、2死一塁で伊藤大晟投手が三振を取りガッツポーズ。打線も奮起し、4-5と1点差に迫った。れいめい野球部3年の岩橋海さんは「伊藤は気持ちが入ったピッチング。流れに乗りたい」と逆転へ期待を寄せた。
終盤に突き放されたが最終回に2点奪った。同野球部1期生の柏木祥裕さん(54)は「『不屈不撓(ふとう)』の校訓のように、粘り強さは昔から変わらない。最後の2点は新しい歴史をつくる第一歩だ」とたたえた。
神村学園高等部2年の知識一覇さんは「両校ともすばらしかった。甲子園を懸けた全力の試合に感動した」と話した。