[2025夏の甲子園] 鹿児島県代表の横顔 神村学園/光る選球眼と集中打 投手陣と守備に安定感

2025/08/04 13:55
3年連続8度目出場の神村学園
3年連続8度目出場の神村学園

 好機で確実に得点し、安定した投手陣と野手陣で守り切り勝ち上がってきた。鹿児島大会準決勝は延長十二回タイブレークの接戦を制し、決勝は終盤の集中打で突き放した。
 打線は全5試合で打率3割3分5厘、39打点、1試合平均8・6得点。安打54本のうち単打が40本と堅実につなぎ、中軸の長打でかえす。四死球27のうち17を準決勝、決勝の2試合で見極め、勝負どころでの選球眼も光る。
 1番結城が出塁し、2番入耒田、3番今岡で確実に走者を進める。3人はいずれも打率4割5分以上。4番梶山はチーム最多の11打点を記録し、勝負強さがある。6番西原は5四球と粘り強くボールを見極める。
 投手陣は、最速150キロのエース早瀬が直球を軸に緩急を使う。要所で登板することが多い千原は、高い制球力でピンチをしのぎ、ロングリリーフをこなす。左腕窪田は11回を投げ無失点と安定感がある。5試合で3失策の守備が支える。
 チームはおととし、昨年と準決勝で敗退しており、悲願の決勝進出、優勝を目指す。
 小田大介監督は「泥臭く、粘り強く必死に戦っていく。厳しい戦いの中で成長を続けていけば優勝も狙える」と期待する。今岡主将は「まだまだ未熟なチーム。成長して甲子園に乗り込む」と意気込んだ。

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