〈詳報〉徳重剛氏、自身を巡る問題で代表辞任するも取締役として残留　新代表の湯脇氏は鹿児島ユナイテッドFC発足時から運営に携わる

　サッカーＪ３の鹿児島ユナイテッドＦＣ（鹿児島Ｕ）は１９日、徳重剛代表（４７）が同日付で辞任したと発表した。クラブ関連団体の理事の辞任届を偽造した疑いで書類送検され、進退が取りざたされていた。後任にはクラブ運営会社の取締役フットボール本部本部長の湯脇健一郎氏（５０）が就く。

　徳重前代表は１９日、自身を巡る問題を理由に辞任を申し出た。運営会社は臨時取締役会を開き、辞任を決議した。代表は退くものの取締役として残る。

　「クラブに関わる全ての皆さまにご心配とご迷惑をおかけしたことを心よりおわび申し上げます。引き続き真摯に受け止めて対応してまいります」とクラブを通じコメントを出した。

　湯脇氏は前身の一つであるヴォルカ鹿児島の代表取締役で、２０１３年の鹿児島Ｕ発足時から運営に携わってきた。「お騒がせしたことを深くおわびし、先頭に立って誠心誠意、信頼回復に努める」とコメントした。

　徳重前代表を巡っては、ユースチームなど下部組織を運営する一般社団法人の男性理事の辞任届を無断で作成、法人登記したとして、２３年秋に男性が鹿児島中央署に告発。電磁的公正証書原本不実記録・同供用などの疑いで書類送検されたことが１１日明らかになった。