「軽率な行動を猛省している」J3鹿児島ユナイテッドFC前代表の徳重剛氏、辞任届偽造疑いの不起訴処分を受け会見で謝罪　取締役の進退は明言せず

　Ｊ３鹿児島ユナイテッドＦＣ（鹿児島Ｕ）は２日、徳重剛前代表（４７）が関連団体男性理事の辞任届を無断で作成した疑いで書類送検され不起訴処分となったのを受け会見を開いた。徳重氏は「軽率な行動だった。猛省している」と謝罪した。

　徳重氏は辞任届の作成について「男性に手間をかけさせないためだった」と説明。男性の名前の三文判を買って無断で押したという。「本人に確認すべきだった。男性を排除する意図は全くなかった」と話した。

　書類送検されたことを受け代表を退いたが、取締役にはとどまっている。今後の進退については「自分の一存では決められない」と明言を避けた。

　湯脇健一郎代表（５０）は「告発者や、鹿児島Ｕに関わる多くの方々に心配と迷惑をかけた。深くおわびする。法令順守とガバナンスの強化、信頼回復に努める」と話した。

　徳重氏は、ユースチームなど下部組織を運営する一般社団法人の男性理事の辞任届を無断で作成、法人登記したとして、２０２３年秋に男性から告発された。鹿児島県警は電磁的公正証書原本不実記録、同供用などの疑いで書類送検。鹿児島地検が４月２８日付で不起訴処分にした。