大きく道を切り開け! スラムダンク作者の長男・ガード井上がB2鹿児島レブナイズで待望デビュー 刻んだプロの第一歩、43秒に観衆4000人が沸いた

2025/04/13 21:38
ディフェンスするレブナイズの井上=鹿児島市の西原商会アリーナ
ディフェンスするレブナイズの井上=鹿児島市の西原商会アリーナ
 バスケットボールりそなBリーグ2部(B2)は13日、鹿児島市の西原商会アリーナなどで第31節があった。西地区2位の鹿児島レブナイズは、同最下位の愛媛に89-69で連勝した。通算成績は36勝22敗で西地区2位が確定。プレーオフ準々決勝をホームで開催することが決まり、5月3〜5日に同会場で戦う。対戦相手は未定。



 ガード井上大道が、ファン待望の初出場を果たした。終了間際に出場し無得点。ほろ苦デビューに「思い描いたプレーはできなかった」と唇をかんだ。

 出番は突然だった。主力のエニス欠場でベンチ入りが分かったのは当日朝。ホーム最終戦の残り1分を切り、カレロ監督から声がかかった。上着を脱ぎ背番号0が見えると、4000人近い観衆が一気に沸いた。

 バスケ漫画「スラムダンク」の作者・井上雄彦さん(伊佐市出身)の長男ということもあり、チーム内外の期待は大きい。緊張で「覚えていない」と言うが、3点シュートを放ち存在感は示した。

 特別指定選手として3月に加入したばかり。父親の故郷・鹿児島で刻んだプロの第一歩は43秒だった。「プロの厳しさも味わった特別な時間」。19歳は悔しさを糧に、大きく道を切り開く覚悟だ。