パリ五輪への意気込みを語る高山莉加=味の素ナショナルトレーニングセンター
昨年のパリ五輪柔道女子78キロ級5位、混合団体銀メダルの高山莉加(31)=三井住友海上=が20日、現役引退を発表した。所属先を通じ「今後は柔道の発展、普及に貢献していきたいと考えています。また新たな夢を探しにいきます」とコメントした。12月末に退社予定で、今後の活動を検討していく。
宮崎県都城市出身の高山は中学時代に鹿児島県曽於市の柔心館に通った。高校は鹿児島南高で鍛え、切れ味鋭い大外刈りや寝技を武器に全国高校総体で優勝するなど活躍した。
高校の先輩で2021年東京五輪同78キロ級金メダルの浜田尚里(自衛隊)らとの代表争いを制し、パリ五輪に出場。個人戦ではメダルを逃したが、混合団体では最重量級で準決勝、決勝で勝利するなど日本の銀メダルに大きく貢献した。
全日本体重別選手権は3度優勝。現役生活を終え「多くの方々に支えられて夢を追い続けることができました」と感謝した。